「お出まし倶楽部」を発足するに当たり、その願いとするところについて、２点申し上げたいと存じます。

　まず１点について、私たちは平成１５年、教祖様が神上がられて百二十年のお年柄を迎え、改めて教祖様に思いを馳せつつ、信仰情熱の高揚を図るべくさまざまな取り組みに参画しました。平成１６年には、ご霊地において、教団活動の「教会長信行会」が、全教の約７０％の教会が参加して開催されました。
これらの取り組みの根底にあるものは、斜陽化傾向にある本教の現実に対して打開を図るとともに、ご神願成就に向けて、信心のさらなる展開を願うものであったと考えます。

　しかし、これらの取り組みは、ある種、一過性のものであるが故に、施策的効果は、一時的なものであったことは否めませんし、その事の上に、恒常的・継続的な何らかの手立ての必要性が感ぜられるのであります。
　すなわち、ここまでの営みを基本のベースにしつつ、施策を構築していくことが、ここからの課題であろうかと存ずるのであります。さらに言えば、私たち自身の思いで、自らの手でそうしたものを生み出し、取り組んでいくことが、より効果的且つ肝要なことであると考えます。
　そうしたところから、このたび「お出まし倶楽部」を構想し、近くは立教１５０年に向けて、遠くは教団二世紀の大流となすおかげを蒙ってまいりたい、このように願わせられるのであります。

　２点目について、「お出まし」は、三代教主金光攝胤の君よりはじめられたものであることは、ご承知の通りです。そしてこの「お出まし」をいただく、あるいはお迎えすることにより、私たちは、その神秘的且つ深遠なる雰囲気にふれる中で、信心が浄化再生されるのみならず、無限なる金光様のお徳をいただいてまいりました。
　しかし昨今、この「お出まし」に参加する機会が段々に乏しくなり、それに比例するかのような教団・教会の状況が散見されるようになってまいりました。
　そこで、この「お出まし」に思いを込められた先人たちに習い、改めて私たち自らがこのことに取り組ませていただき、信心の浄化再生と金光様のお徳をいただいて、活力ある信心・教会のおかげを蒙り、金光様にお喜びいただきたいと願わせられるのであります。

　そのことから、「金光参り」として、毎月第１土曜日を参拝日と定め、（前日出発）定期運行してまいりたいと考えております。

　さらには、この信仰運動を全国に拡大し、信仰活動の活性化、ご霊地の活性化に寄与していきたいと念願しております。